仕事のリアル
2026年09月08日 公開 ・ 事務職

事務職は求人倍率0.3倍台。未経験から事務に移る3つのルート

あかり
あかり
台本がないと喋れない社会人/転職あるある担当
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この記事の内容

  1. 事務職の求人倍率は、他の職種と桁が違う
  2. なぜ未経験の正社員事務は難しいのか
  3. 事務職に入る3つのルート
  4. 無期雇用派遣の、正直なところ
  5. 「事務職」とひとくくりにしないほうがいい
  6. 「PCが使えます」は評価されない
  7. どのルートを選ぶかの判断軸
  8. 未経験から事務職を目指すサービス
  9. まとめ

「接客はもう体力的にきつい」「土日に休みたい」——そう思って事務職を探し始めると、 たいてい最初にぶつかるのが「未経験可の正社員事務が見つからない」という壁です。 これは探し方が悪いわけではなく、そもそも枠の数の問題です。

事務職の求人倍率は、他の職種と桁が違う

厚生労働省「一般職業紹介状況」の職業別のデータを見ると、 一般事務の有効求人倍率はおおむね0.3倍台で推移しています。 有効求人倍率0.3倍とは、求職者1人に対して求人が0.3件、 つまり3人以上で1つの枠を取り合っている状態です。

一方、正社員全体の有効求人倍率はおおよそ1倍前後。 「募集がある職種」と「募集がない職種」ではなく、 同じ求人市場の中で、事務職だけが極端に狭い門になっています。

POINT

受からないのは能力の問題ではなく、席の数の問題である可能性が高い。 まずここを分けて考えないと、落ち続けて自信だけ削られます。

※有効求人倍率は毎月更新されます。最新値は厚生労働省「一般職業紹介状況」でご確認ください。

なぜ未経験の正社員事務は難しいのか

倍率の低さに加えて、事務職には構造的な事情があります。

つまり「未経験可の正社員事務」を待ち続けるのは、 確率の低いくじを引き続けるのに近い状態になりやすい。 だから、入り口を1つに絞らないほうが現実的です。

事務職に入る3つのルート

ルート1:直接雇用の正社員を狙う

本命ではありますが、上記の理由で最も競争が激しいルートです。 可能性を上げるなら、「営業事務」「医療事務」「経理補助」など、 一般事務より対象が絞られる求人を狙うほうが通りやすい傾向があります。

ルート2:有期の派遣で経験を積む

未経験でも入りやすく、実務経験が作れます。 その経験を持って、後から直接雇用に応募するという順番です。 ただし契約期間が決まっているため、更新されなければ次を探す必要があります。 収入の安定性という意味では不安が残る形です。

ルート3:無期雇用派遣

派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結び、派遣社員として働く形です。 有期の派遣と違い、派遣先との契約が終わっても派遣会社との雇用は続きます。 未経験からの事務職デビューの受け皿として使われることが多いルートです。

無期雇用派遣の、正直なところ

名前が紛らわしいので、正社員と何が違うのかを整理します。

無期雇用派遣有期の派遣直接雇用の正社員
雇用主派遣会社派遣会社就業先の企業
雇用期間定めなし期間あり定めなし
就業先が終了したら派遣会社に在籍したまま次の派遣先へ契約終了
労働条件の基準派遣会社の就業規則派遣会社の就業規則就業先の就業規則
勤務地・職種を選ぶ自由度低い高い会社による

メリットは雇用の安定です。有期派遣のように更新のたびに不安になることがなく、 派遣先との契約が終わっても雇用自体は続きます。未経験でも研修を受けて入れる点も大きい。

デメリットは自由度の低さです。 勤務地・職種・勤務時間を自分で選べるという派遣の利点は、無期雇用派遣では基本的に享受できません。 配属先は会社側が決めます。また労働条件はあくまで派遣会社の就業規則に準じるもので、 派遣先の正社員と同等になるわけではありません。

向いていない人

勤務地を自分で決めたい人、特定の業界を指名したい人、 「正社員という肩書き」自体が目的の人には向きません。 逆に「事務の実務経験をとにかく作りたい」「収入が途切れるのが一番怖い」人には合います。

「事務職」とひとくくりにしないほうがいい

求人票では同じ「事務」でも、中身も競争率もかなり違います。 一般事務だけを見て「事務は無理だ」と判断するのは早い、というのがここでの話です。

種類主な仕事未経験からの入りやすさ
一般事務書類作成、データ入力、電話・来客対応最も競争が激しい
営業事務受発注、見積・請求書、営業担当のサポート接客・営業経験が評価されやすい
医療事務受付、レセプト(診療報酬請求)専門知識が要るぶん、経験者が少なく枠が回る
経理事務仕訳、伝票処理、月次の補助簿記の資格が判断材料として効く
人事・労務事務勤怠管理、入退社手続き、給与計算の補助個人情報を扱うため慎重だが、専門性は積める

ポイントは、対象が絞られる求人ほど応募者も減ることです。 「一般事務」は誰でも応募できるので数百人規模で競合しますが、 「営業事務(受発注経験あれば尚可)」となれば母数は一気に減ります。 前職が販売や接客なら、顧客対応の経験がそのまま営業事務の評価材料になります。

POINT

未経験から狙うなら、間口の広い一般事務ではなく、 自分の前職経験が引っかかる事務を探すほうが確率が上がります。

「PCが使えます」は評価されない

職務経歴書で「基本的なPC操作ができます」と書く人は多いのですが、 これは何も言っていないのと同じです。採用側が知りたいのは、 入社後どの作業を任せられるかだけです。

同じ内容でも、書き方でこう変わります。

事務の実務経験がない場合でも、前職で数を扱った経験は必ずあります。 レジ締め、シフト表の作成、在庫の棚卸し、日報の集計。 これらは事務作業そのものなので、事務経験として書いて構いません。

資格を足すなら、MOS(Microsoft Office Specialist)や日商簿記3級が、 経験の代わりに「できること」を示す材料として機能します。 ただし資格だけで枠が空くわけではないので、優先順位としては経験の書き方が先です。

どのルートを選ぶかの判断軸

  1. 今、収入が途切れると困るか → 困るなら無期雇用派遣が有力
  2. 勤務地を自分で決める必要があるか → あるなら無期雇用派遣は避ける
  3. 事務の実務経験がゼロか → ゼロなら、まず経験を作るルートを優先する
  4. いつまでに決めたいか → 期限が近いなら、正社員1本狙いはリスクが高い

未経験から事務職を目指すサービス

マイナビキャリレーション

未経験から事務職を目指す無期雇用派遣サービス(株式会社マイナビ)

  • OA研修・就業シミュレーションを含む研修があり、未経験からの就業を前提にした設計
  • 配属先はカウンセリング・適性検査・研修を踏まえて決定される
  • 就業後は専任アドバイザーと企業担当の2名体制でサポート
  • 就業先企業で直接雇用が決定した実績もあり

対象:20代女性/東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸・九州のエリア。 無期雇用派遣であり、直接雇用の正社員とは雇用形態が異なります(上記の比較表を参照)。

公式サイトで詳細を見る

※対象エリア・条件は変更される場合があります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。

まとめ

本記事の求人倍率は厚生労働省「一般職業紹介状況」の職業別データに基づいています。 数値は毎月更新されるため、最新値は同資料でご確認ください。

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